この記事では、Clusterの自作アイテムに、Unity上で別々のマテリアルを設定することで、任意の着色をする。実際にはBlender上で別のマテリアルを設定したオブジェクトをUnityにインポートして、それぞれ別のマテリアルとして着色した。
問題点提起
以前の記事でClusterのアイテムにUnityでマテリアルを設置したのだが、アイテムには１つのマテリアルしか設定できなかった。そのため、初めに作ったPNG画像（テクスチャ）以外では、1色しか着色できなかった。
このことから、MagicaVoxelで作成しエクスポートした3Dモデルのそのままでは、全体として1つのマテリアルとしかしか設定されていないので、結果Unityでは1色（１マテリアル）しか設置できないことがわかった。
任意の色でアイテムに着色するなら、１つのモデルに複数のマテリアルを設定する必要がある。
前の記事（以下参照）で、Blender上でアイテムに複数のマテリアルを設定できた。
今回はこのモデルを利用して、Unityでアイテムに2つのマテリアルを設定する。
準備
UnityHubからClusterCreatorKitTemplate-master起動。
オブジェクトのマテリアルを確認
オブジェクトをUnityにインポート
上記記事で作成したBlenderからエクスポートしたFBXファイルをデスクトップに設置。
この2色トロフィーモデル（結果金色は設定できなかったがファイル名はtrophy_gold.fbx！）を、Unity画面のProjectビューAssetsフォルダ内にドラッグ＆ドロップ。
Assetsフォルダ内に2色トロフィーモデルがオブジェクトとして追加された。
オブジェクトをSceneビューに追加
このオブジェクトをHierarhcyビュー内にドラッグ＆ドロップする。
2色オブジェクトが、Hierarhcyビューにリスト追加され、Sceneビューに表示された。
マテリアルの確認
Inspectorビュー（図の赤枠）を確認すると、2つのマテリアルが設定されている。
Blendereで設定した2つのマテリアルは、そのままUnityにインポートしても保持されていた。
1つのオブジェクトに2つのマテリアルが設定されていることが分かったので、これらをそれぞれ異なるマテリアルに変更できるのか検証する。
マテリアルを任意の色に変更
Projectビューで、ClusterTutorialフォルダ内のMaterialフォルダ内にある“1-1”フォルダ（数種類のマテリアルが入っている）を選択して開く。
ビューに表示されたマテリアルをSceneビューのオブジェクトのそれぞれの色の部分（トロフィー部と台座部）にドラッグ＆ドロップする（図の緑矢印）。
それぞれの色が変更された（気持ち悪い配色になってしまった・・・）。
オブジェクトのInspectorビューを確認すると、マテリアルが２つとも、ドラッグ＆ドロップしたマテリアルに変更されていた（図の赤枠）。
更に色の変更
前回自作した光沢のある青マテリアルもドラッグ＆ドロップで使用可能であった。
台座は1－1フォルダの別のマテリアルに変更。
これなら気持ち悪くはないな。
Blenderのマテリアルをそのまま（光沢等の設定を維持したまま）Unityにインポートすることはできない（光沢はなくなる）が、Blenderで異なるマテリアルを指定した部分については、Unityにインポートしても異なるマテリアルであることが保持されていた。
そして、異なるマテリアルが設定されている部分には、それぞれに異なるマテリアルを設定することができた。
つまり、Blenderで３つマテリアルを設定すれば、Unityで3色を設定できることになる。
