今回は、複数のアニメーションが設定されたBlenderモデルで、Unity上でその複数のアニメーションを管理して3Dモデルを動かす方法を記述する。さらなるAnimator Controllerの使い方に挑戦する。
前回Blenderで2つのアニメーションを登録したオブジェクトをFBXファイルとしてエクスポートした。
今回は、そのFBXファイルをUnityにインポートして、2つのアニメーションを再生する。
以前の詳細は以下を参照
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準備
Unityはまたまたfor Macを使用する。
Blenderからエクスポートした“kinjo01_1”FBXファイル(と以前に作成した“kinjo01”OBJフォルダ)をMacのデスクトップに設置。
Unity HubのアイコンをダブルクリックしてUnityを起動する。
Unity起動・新規プロジェクト作成
新規プロジェクトを作成する。
Projectsウィンドウで[New project]ボタンをクリック。
New projectウィンドウで、3D選択、Project name入力して、[Create project]ボタンをクリック。
Unityの新規Project画面が表示される。
3Dモデルをインポート
デスクトップに置いた“kinjo01_1.fbx”ファイル(2つのアニメーションが設定されたオブジェクト)を、UnityのProjectビューのAssetsフォルダ内にドラッグ&ドロップする。
アニメーションファイルを確認
Assetsフォルダにインポートした“kinjo01_1”ファイルを開くと、2つのアニメーションファイル(三角形が移動するアイコン)が入っていることが分かる。
それぞれクリックすると、それぞれのアニメーション名と動きの様子がInspectorビューに表示された。
モデルに着色する
今のままだと金魚は無色(灰色)なので、もう1つデスクトップに設置したOBJフォルダ内の“kinjo01.png”ファイルをAssetsフォルダ内にドラッグ&ドロップする。
PNGファイルがAssetsフォルダ内にインポートされると、金魚オブジェクトに色が付いた。
Animator Controllerを作成する
オブジェクトにアニメーションを設定するためのAnimation ControllerをAssetsフォルダ内に作成する。
画面上部メニューから「Assets」→「Create」→「Animation Controller」をクリックすると、Assetsフォルダ内に“New Animator”という名称のAnimation Controllerが作成された。
ここから作成した部品をそれぞれ設置していく。
モデルを設置して、アニメーション設定の前準備
オブジェクトを設置
金魚オブジェクトをHierarhcyビューにドラッグ&ドロップ。
Sceneビューにオブジェクトが表示される。
オブジェクトにAnimator Controller設定
次に、Animation ControllerファイルをSceneビュー上のオブジェクトにドラッグ&ドロップ。InspectorビューでオブジェクトにAnimatorが追加されたことを確認しておく。
Animator Controllerにアニメーションを登録する
ここからアニメーションファイルを設定していく。
Sceneビューのタブ「Scene」の横に表示された「Animator」タブをクリックしてAnimation Controllerを開く(Animatorビュー)。
アニメーションファイル(2つとも)をAnimator Controllerに登録
Animatorビュー内に、Assetsフォルダ内のアニメーションファイル2つをドラッグ&ドロップする。Animatorビュー内に、[アーマチュアkune]と[アーマチュアjump]の2つのブロックが作成される。
この後、アニメーションの設定とその設定の確認を行うために、GameビューとAnimatorビューは同時に表示させる必要がある。しかし、現状で2つのビューは同位置に重なっているため同時表示はできない。解決方法は?
Sceneビュー・GameビューとAnimatorビューの同時表示(簡単)
Animatorビューの「Animator」と書いてあるタブの部分をドラッグしてProjectビューの位置(画面の下部)に移動させドロップする。こうすることによって、SceneビューとAnimatorビューが同時に表示される。
2つのアニメーションを交互に繰り返す動きを設定する
Animation Controllerで、2つのアニメーションブロックを双方向に矢印でつなげると、それぞれのアニメーションが交互に実行される。
方法:
[アーマチュアkune]ブロックを選択した後、右クリックメニューから「New Transition」を選択。出現した矢印の先端を[アーマチュアjump]にあわせて左クリックで決定。
逆向きの矢印も設置。[アーマチュアjump]ブロックを選択→右クリック→「New Transition」→[アーマチュアkune]ブロックに合わせて左クリック決定。
これで2つのブロック間に双方向の矢印が設置された。
アニメーション再生
画面上部中央の[▶]Playボタンクリックすると、左右ひねりと前屈運動を繰り返しおこなうアニメーションが再生された。
保存
画面上部メニューから「File」→「Save」クリック。
2つのアニメーションを登録したFBXファイルを、Unityにインポートして、アニメーションを設定し再生することができた。
Animation Controllerによる動き設定の検討は今後の課題として、今回は終了。
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